環境問題の革命児
R30の4月26日放送のゲストは、中部大学教授の武田邦彦氏。衝撃の内容だらけでした。
常識を覆す4つの提言
話を聞くと、なるほどと思いました。
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- 現在は第2期氷河時代。現在の年間平均気温は約15度だが戦国時代の頃は約13度。恐竜時代は約30度だった。
- 南極の氷が崩れる映像などは、南極大陸の端を撮っているからあたりまえの話。冷蔵庫で水を冷やすのとお湯を冷やすのでは、お湯を冷やすほうが霜がよくつく。それと同様に暖かくなると南極大陸の中心では雪が多く降る。IPCC(機構変動に関する政府間パネル)のHPに載っている。日本語訳では「むしろ降雪が増加するためその質量は増加すると予測される」とある。「南極の海氷面積には引き続き年々変動と局地的な変化は見られるものの統計学的に有意な平均的傾向はみられない」
- ツバルという国が沈んでいる現象があるが、もともと珊瑚礁に土を盛って住めるようにした土地である。1947年頃、太平洋戦争でアメリカ軍が前線基地を作るためにツバルなど付近の珊瑚礁を埋め立てた。土を盛ったおかげて下にある珊瑚が弱った状態になり、それが原因で崩れている。
- 京都議定書の削減目標を守ろうとしている日本が世界から非難される。ほかの国は離脱したから非難されない。約束事というのは、約束しないのであれば非難されない。約束したから非難される可能性がある。
驚くべき3つの見解
- 使った方が環境にいいレジ袋
- やってはいけないペットボトルリサイクル
- 森林を破壊する再生紙
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- 30年ぐらい前に石油プラントにいくと煙突から炎がでていた。使い道のない石油の成分を燃やしていた。その不要なものからレジ袋や自動車のバンパー、ビールのケースなど作った。だから、もともとタダでスタートしていた。あらたにゴミ袋を買って捨てるというのは無駄。
- エコバックの素材として広く使われているポリエステルに多く含まれる成分であるBTX成分は、石油の中で一番貴重なものからできている。多くの人がエコバックにすると石油を無駄に使ってしまう。
- 1本のペットボトルを作るのに必要な石油の量は、新品の場合40g、リサイクルの場合150g。リサイクルではなくリユース(繰り返し使う)ならよい。
- 全国のペットボトル回収量は30万トン。その内リサイクルされる量は3万トン。
- 日本では、森林を育てる為、不要な木を間引きしていた。それを使って割り箸や紙を作っていた。現在は森林保護運動が活発化し木を間引けない。そのため森が痛む負のサイクルを招いている。
- 再生紙は石油を2倍使う
もっと本質を知る必要があると思いました。武田教授の本を再度読んでみたいと思います。
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