おからでバイオエタノール

20日のTBSの「噂の東京マガジン」で、”おから”からバイオエタノールを作ることができる情報がありました。


おからは生の60キロの大豆から70キロのおからができるとのこと(水分を含む分重くなる)。


1日40万丁作る株式会社篠崎屋では、おからの処理費用はトン5千円から8千円ぐらい。トン5千円で計算しても年間6千万円ぐらいの処理費用になる。


静岡県静岡市の静岡油化工業株式会社では、1日70トン処理している。おからを乾燥させて家畜の肥料にしていたが、乾燥させる燃料の高騰でリサイクルに限界を感じて、新たな挑戦に取り組んだ。現在この会社はてんぷらの廃油でバイオディーゼル燃料も製造。来月おからでバイオエタノールを製造するプラントが完成予定。1リットル100円をめざしている。

77歳になる社長の話では、
「戦争中はひまわりの油で戦闘機が飛んだ。おからをエタノールにしたら車が走るはずだ。」
またこんな話も。
「トウモロコシは食料の穀物。もったいない。トウモロコシは種からまいてエタノールにするまで半年かかる。おからは毎日出て細かくし前処理が出来ているようなもの。そのまま発酵させればいい。経費がかからない。なんとかおからを買うようにまでもっていきたい。その道筋をつけたい。秘密はもたない。技術も何も全部あからさまにする。地球環境のことを一企業が秘密にしてかくしていたらバチがあたる。」
テレビの出演者は拍手喝采。また、市町村などの自治体などでプラントを作ってやってもらいたいとのこと。また、篠崎屋のような大きい会社では小型プラントを作ってもらえれば廃棄処理代の削減、燃料費の削減にもなるとのこと。


普通の会社であれば企業利益のために秘密をもつところが、静岡油化工業株式会社の社長は「秘密をもたない。あからさまにする」というのはすばらしい。IT業界でみるとオープンソース的な発想に通じるかもしれない。オープンであれば改善してくれる人も現れるかもしれない。もっとよりよいものになるかもしれない。最初に開発・提案した人はそんなに儲からないかもしれないが、世の中全体からみれば利益になる。
で、自分にあてはめてみると、ColdFusionで作ったアプリケーションもオープンソース的なものにしてみれば、ColdFusionの普及にも役立つかもしれない。


いろいろと考えてみることになった情報でした。