店長の役割・権限・重み
16日のWBSで「店長の役割・権限・重み」についての特集でした。
マクドナルド
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- 店長に裁量権を与えている。その中の炭焼き権八あざみ野の店長(27歳。店長歴1年)の話。「人事の採用やメニューにも意見できるし人材選びもすべて任されている。」
- 権八とは2002年2月小泉総理がブッシュ大統領と夕食会を開いたことで知られる。
- 店の看板を守り発展させる。そのためには店長としてどんなささいなことも気を配るようにしている。
- 売り上げ目標、予算の見積もりは店長の裁量。「店長の評価=売上」。徹底的な成果主義。
- 売上前年比マイナスが度重なると店長から降格。
- 売上を伸ばすには店のチームワークが大切
- 厳しい外食産業を勝ち残っていくためには常に新メニューの開発が欠かせない
- あざみ野の店長の上司(権八西麻布店長兼ユニットリーダー)によると「ただ上から決まったものが降りてきてそれをやるだけなら”名ばかり店長”うちは人事採用・メニュー変更などいろいろなところで店長に権限がある。受け身ではないところが一番の強み」
- 店長たちの多数決でさまざまな議案を信認
- 社長の1票も店長の一票も同じ重み
- 最後にアナウンサーがあざみ野の店長に「店長は労働者か経営者か?」と質問すると「経営者だと思っています」とのこと。
サマンサタバサ
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- 全国173店舗の店長が月に1回集まる店長会議。全員女性。
- 平均年齢23.5歳
- 店長の評価は売上よりも店のスタッフに対してどんな教育を行っているかに重点をおき店長を評価している。
- 社長が言うには、「売上によって降格や昇格はしない。スタッフをしっかり教育していれば売上は上がる。教育・自己啓発した結果売上が上がっていくという過程を見ている。それによってボーナス200万円以上もらう店長もいれば50万円の店長もいる」
- 教育の過程で評価するとは、例えば自分の下がいかに店長に引き上げられたか、売上が下がってもそれが評価となる。
- 全国の店長の頂点に立っている4人。店長職以外に「販売課の課長」という肩書きを持つ。
- 課長としての仕事は、おもにほかの店の店長や新人社員の教育研修
- サブ店長、店長代理見習い、店長代理、店長という段階がある。
- 店長からチーフに上がるときは自分の店だけではなく他店も見ていく
- 予算は本社から投げかけられるが、売上の管理・品揃えの店長としての裁量権はある。
- 4人のうち二人の店は、サマンサタバサDELUXE三宮オーパ店。サマンサタバサDELUXE表参道GATES店。残り二人の店は不明。
- 店長の重みをサマンサタバサDELUXE表参道GATES店店長に聞いてみた。「年間で自分がいくら売り上げる店長か意識している。店長はスタッフのリーダーであり指揮官。スタッフの才能を引き出す責任は感じている」
「店長としてやりがいがあります。」と本気で店長が答えられる会社が、訴えられることもなく伸びていく会社だと思いました。マクドナルドの店長が裁判を起こす前には会社に訴えていると思います。いくら会社に訴えても改善しなかったので、しかたなく裁判を起こしたのではないか、と。
社員は会社に対していろいろな意見が言えて、また会社はその意見に対して真摯に対応していく。その積み重ねが重要だと思いました。
※以前カンブリア宮殿でサマンサタバサの社長が言った中で印象に残ったのをブログから探してメモ
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- お願いしている工場はすべて国内
- 交渉ではなく対話
- 信頼関係
- ものづくりの灯を消したくない
現在「食の安全・安心」が話題になっていますが、消費者も賢くなっていくので「会社の安全・安心」(?)も注目されるでしょう。サマンサタバサの社長の考え方、対応は安心できます。
※最近読んだ本で、サブタイトルが「ダメな組織を救う本」という本が面白いでした。
会社の絞め殺し学 ダメな組織を救う本 (祥伝社黄金文庫 ひ 9-1)
- 作者: 弘中勝
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: 文庫
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